東方妖々夢

少女幻葬 〜 Necro-Fantasy


作詞 穂鳥




           (前奏)


安らかな 寝息を立てて側で眠る猫の頭撫で

暖かな 日差しの中微笑む変わらぬ日々か

風サライ 穢れなき瞳見据えて狐の空越えてゆく

光そぎ  儚い命燈し火斜陽となる


           (間奏)


阿々月鐘(つくがね)に繋ぐ導く運ぶ者八咫烏(やたがらす)

ざわめくヨミトに応える コガネいろの九尾

幽愁の美 春夜の笛の音の如く 桜揺らぐ霄壤(しょうじょう)

更紗る風月かな詠う 幻葬へのつづり

蒼白の 衣装纏い気高き妖狐我は 八雲 藍  

我を創りし心統べし人はドコにいるのだろう

逢し愛(いとしいとお)しい私の娘

八雲ノ名におき 汝ハ凶兆(チェン)

ワタシタチは心の隙間 あのお方のカケラ



          


慈しむ 紺碧(こんぺき)の大空に沙子を散らす星くれに

ささめいて 凪がれ聞こえるは桜の小夜時雨

揺らぎから 招く召されしめざめぬあの人よ 夢の中

心待ち 夜の丘に桜香る風が吹く


             (間奏)


流々 虚ろいて本当の私 どこか夢見心地

壊れ欠けた結境(けっきょう) 細い指がなぞる

切れた糸 繕い直せばまたこの手 綾を取り結ぶ 

創られ創る終らぬ輪廻は まるで私のよう

命(めい)を享け 生きとし生ける者死は幻想逝けぬもの

傷つく私は夢のツギ 所詮欠片(フラグメント)

永い時 仮初の姿 本当の自分消えていく

揺れるすすき空に満月 あの日の面影か

 

 

 

 

 

 

 

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